チョコレートナイトとの出会い

2002年の晩秋、秋葉原に仕事で使うパソコン部品を買いに行った。結構早く買い物を済ませることができたので、まだオープン間もないアソビットシティに行ってみることにした。

アソビットシティは各フロアがとにかく広くて、品揃えも充実していた。1階TVゲームフロア、2階DVD・CDフロアと見てきて、3階書籍フロアへと来た。

書籍フロアはゲーム攻略本はもちろん、コミック、ライトノベル、TRPG関係の書籍も充実していて、とてもうれしかった。売り場をあちこち眺めていると、TRPG関係書籍の棚の前に平積みになっている、えんじ色に剣の絵が描いてある本に目がいった。帯には「巨匠帰還!」の大きな文字。それが「チョコレートナイト」だった。

タイトルとその帯の文字に引かれ、手にとってみる。出版社は「創土社」。全然知らない。ぱらっと目次、口絵を見て、前書きを読みはじめる。そして分かった。これって、もしかしてゲームブック?それも、新作の!

わたしが中学生の頃、ゲームブックはとても人気があって教室は誰かしらが遊んでいた。わたしも大好きで、いまでもそのときの本を何冊か持っている。

懐かしくなって、チョコレートナイトをすぐに購入。早速、同じフロアにあった喫茶室で読みはじめる。あれ?なんだか中学の頃遊んだゲームブックとは勝手が違う。キャラクターシートが無いし、なんだかパズル本みたいだ。ちょっと、拍子抜けしてしまった。

その後、この本はずっとタンスの上でほこりをかぶっていた。しかし、「ニフルハイムのユリ」の冒険もひと段落したことだし、あらためてこの本を遊んでみようと思う。

それにしても、3年もほったらかしだったとは…。その間アソビットシティは縮小されてしまった。


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