1:プロムナード


わたしは自分の名前知らないし、過去の記憶も一切無い。なぜか琴を持って吟遊詩人をしながら町から町へと旅をしている。

そんなある日、立ち寄った市場でわたしのことを知っているらしい大道商人に会った。しかし商人はわたしの素性や過去のことを直接教えることはできないと言う。わたしの過去は自分自身で探さなければならないらしい。商人はわたしにガーネットを渡してくれた。そして、わたしはこれから店先にある大きな絵に描いてあるノームに会いに行かなければならないと言う。

いつしかまわりは暗くなり、わたしは絵の中へと入っていった。


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