5:海猫亭での一夜

体力ポイント

ティルト1:19/19

ティルト2:18

ティルト3:17

戦力ポイント

0

経験ポイント

7

金貨

13

武器と武器ポイント

剣1(1) 棍棒(4):4 剣(3) 

所持品

食料:1 小瓶(聖水) 精力剤 蚊まんじゅう ニンニク

魔法

火炎発生 解呪 縮小化 巨大化 透明化


海猫亭へ入ると、そこは食堂と酒場を兼ねたホールだった。水夫姿のブーカが数人、隅のテーブルで酒を飲んでいる。見るからに船宿といったところだ。主人らしい赤ら顔のノームが奥のから出てきて、泊まりか食事か、と聞いてきた。食事なら金貨2枚、泊まりならば金貨3枚とのこと。食事はいいので泊まると伝えると、2階の部屋に案内された。(金貨:-3)

今日は結構いろいろなことがあって疲れた。明日に備えて早めにベットにはいった。

どのくらい眠っただろう。なんだか、寒くなってきた。目を覚ましてあたりを見回すと、寝る前に閉めたはずのベランダの扉が開いていて、そこから粉雪まじりの風がどんどんはいってきている。おかしいと思いながら、扉を閉めようと起き上がったそのとき、突然ベットががたがた揺れ出した。どんどんベットの揺れはひどくなっていき、最後にはぼくを乗せたまま、ベランダから外へ飛び出してしまった。

ベットはぐんぐん空へ上っていき、海猫亭も岬もアンヌーンの町もどんどん小さくなっていく。このままどこへ飛んでいってしまうのだろう。ぼくはベットの端にしがみついたまま、様子を見ることにした。

ベットはものすごい速さで森も湖も飛び越え、山の火口付近にたどり着いたところでようやく降下しはじめた。この山はどうもライデン山のようだ。火山灰が積もっているところすれすれをベットは火口の真ん中に向かって、飛んでいく。すると、火山灰の中から、大きなセイウチに似た怪物が何頭も飛び出してきた。土竜もぐらだ!!こいつは見かけの割にはすばやい動きで、こちらの行く手を阻もうとする。ベットはすばやい動きで土竜を避けまくると、無事に火口付近の岩場に着地した。ここまでは土竜も追ってこないようだ。

すり鉢上の火口の底の泥の中に、きらきらと金色に輝く結晶が顔をのぞかせているのが見える。思い切ってベットから降りて、この結晶を調べることにする。火口の底に降りて、光る結晶を手にとると、それはバンシーが霧を見通すのに用いる黄色水晶だった。これがあれば濃霧の中でも道に迷わなくても済む。

いいものを手に入れることができた、と思った矢先、上のほうから騒々しい音が聞こえてきた。まずい、どうやらあのベットがまた空へ飛び出そうとしているようだ。あわてて火口の斜面をのぼるが、果たして間に合うのか。運を天にまかせて、とにかく全力で走る。

ふーっ、最後の一とびでなんとかベットに飛び乗ることができた。ベットは行きと同様に空へ舞い上がり、無事に海猫亭の自分の部屋に戻った。やれやれである。今度はもうベットが飛び出さないように、念入りにベランダの扉の鍵を確かめる。よし、間違いなく閉まっている。夜明けまでまだもう少しあるようなので、寝なおすことにした。

次の日、宿をたつころには日がすっかり高くなっていた。なんだか休んだ気がしない一夜だった。でも便利な道具が手に入ったので良しとしよう。


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