10:花の城 その1

体力ポイント

ティルト1:19/19

ティルト2:18

ティルト3:17

戦力ポイント

1 (クライン分+1)

経験ポイント

3

金貨

4

武器と武器ポイント

剣1(1) 棍棒(4):3 剣(3) (クライン分+1)

所持品

食料:1 小瓶(聖水) 精力剤 蚊まんじゅう ニンニク 黄色水晶 

小瓶(ブランデー:5) 氷の玉 緋色の絹布 はしばみの鞭

魔法

火炎発生 解呪 縮小化 巨大化 透明化


ヨットを降りて洞窟に続く階段を少し登ったとき、ヨットが急に岸を離れてそのまま沖のほうへと行ってしまった。もう後戻りはできない。石段をどんどん登って、その先の洞窟へ入る。

洞窟の中の道は東、南、北の三つに分かれている。まずは東へと進む。そこには壁の岩を削って作った地下牢が並んでいる。どうもその中の一番端には人の姿が見える。おそらく囚人だろう。その牢を調べてみようと近づいてみる。

牢の中に捕らえられていたのは、真っ黒な毛並みのプルーグだった。

プルーグは背にこうもりのような翼がある点を除けば、ブーカと非常によく似た外見の妖精ですが、残忍で戦闘を好み、自分にせよ他人にせよ、命というものを道端の石ころほどにも重んじないという、恐るべき気質をそなえています。(本文より引用)

どうしたものかと迷ったが、このプルーグに、ここはどこで、なぜここに閉じ込められているのかを聞いてみる。

プルーグはこちらを見ようともせずに、ここは魔王メレアガントの娘婿アクロスが支配する花の城であること、自分はここで闘技場に引き出されるのを待っているのだという。アクロスは闘技場で、魔王から送られた黄金のグリフィンに、だまして連れてきた旅の剣士を、食い殺させているのだそうだ。このままではこのプルーグも食い殺されてしまうだろう。剣で牢の格子を壊し、プルーグを助けることにした。

牢から出てきたプルーグは、相変わらずムスッとしている。そして「何か武器をよこせ」といって来た。そこで棍棒を渡した。

そこからさらに洞窟を東へと進む。すると板壁で洞窟が遮られていて、その隅には小さな木戸がついている。木戸をくぐって進むと殺風景な部屋に出た。そこには大柄なゴブリンがひとり椅子に座って居眠りをしている。腰に鍵の束を吊るしているところからして、牢番らしい。そっと傍を通り抜けて、部屋の東側にある木戸を開け、進む。さらに東へ進むと、海へ出た。進めるのはここまでのようだ。ためしに水の中に踏み込んでみると、木切れが足にあたった。拾い上げると、ドルイドの護符だった。これは霧を起こすことができるドルイドの呪文なのだ。これはいいものを見つけた。護符を大事に荷物の中にしまう。そしてもと来た道を引き返す。

先ほどの牢の前を通り過ぎて、また三叉路へと戻ってきた。今度はまだ行っていない北へ進む。そこには頑丈そうな木の落とし格子で塞がれていたが、近づくとするすると上に開いた。まるで、「外に出ろ」とでも言っているようだ。外からは群集のざわめきが聞こえてくる。覚悟を決めて、外へ出た。


Back Top Next