11:花の城 その2

体力ポイント

ティルト1:19/19

ティルト2:18

ティルト3:17

戦力ポイント

1 (クライン分+1)

経験ポイント

3

金貨

4

武器と武器ポイント

剣1(1) 剣(3) (クライン分+1)

所持品

食料:1 小瓶(聖水) 精力剤 蚊まんじゅう ニンニク 黄色水晶 

小瓶(ブランデー:5) 氷の玉 緋色の絹布 はしばみの鞭

魔法

火炎発生 解呪 縮小化 巨大化 透明化 霧発生


外に出ると、後ろの格子扉が音をたてて閉まった。ここが先ほどプルーグの言っていた闘技場らしい。出入り口は、自分が出てきたところと、反対側にもう一つ。上は透き通ったガラスのドームに覆われており、逃げ場は無い。外側の観覧席は満員のようだ。観覧席の一角にあるお立ち台の上に、正装の顔色の悪いエルクが現れ、「出すがよい!」と叫んだ。すると、反対側のゲートから、金色のグリフィンが現れた。そして、こちらに向かってくる。ここは戦うしかない。

こちらにはプルーグとクラインがいるのでかなり有利だが、さらに有利に戦闘を進めるために、先ほど覚えた「霧発生」の呪文を唱える。(体力P:-3)すると、辺りには濃い霧がたちこめた。こちらは黄色水晶があるので平気だか、グリフィンは周りが見えず右往左往している。剣(3)を手にとり、グリフィンに切りかかる。そしてこちら攻撃をまったく受けずに、グリフィンを倒すことができた。

グリフィンは最後に闘技場の天井に激突、そのまま天井のガラスを突き破り、さっきの顔色の悪いエルクのいた場所へ落ちていった。とたんに、観客の姿も消えてしまった。客席のほうに這い上がると、グリフィンと崩れた塀の下敷きになったエルクだけが残されていた。エルクは死んでしまったようだ。この死骸を調べてみると、どうもおかしい。蛇の抜け殻のような皮ばかりで中身が無い。この皮自体も作り物で本物ではないようだ。抜け殻の右腕の部分には血がべっとりついている。中身はどこへいってしまったのか。調べるために、闘技場を出る。

闘技場を出た先は城の中庭になっていた。この城はヨットから眺めたあの城のようだ。東の母屋のほうへ進む。母屋の玄関口には「花の城」と書かれた看板がある。扉を開けようとすると、取っ手にべったりと血がついている。まだ新しい。もしかしてエルクの皮の中身がここに逃げ込んだのか?扉を開けて、中に入る。そこは玄関ホールになっていて、二階へと続く階段の手すりに、小柄なエルクの娘が縛りつけられている。ここからでは顔がよくわからない。娘の傍に近づいてみる。

すると、娘は顔を上げた。なんと、その顔はエスメレーだった。怪我をしているようで、右腕から血が出ている。あれ?何かひっかかる。すると、そばにいたプルーグが先ほど渡した棍棒をエスメレーに向けて振り上げた。あわてて、プルーグをおしとどめ、理由を聞く。するとプルーグは「そいつはエルクの娘なんかじゃない。この花の城を支配する化け物だ」とどなった。とたんに、エスメレーの顔をしたものはゲラゲラ笑いだした。そのまま顔の皮が裂け、中から黒いもやもやした別の顔が現れ、こちらに迫ってくる。プルーグが棍棒で殴りかかったが、あっという間に魔物に壁にたたきつけられ、動かなくなってしまった。これはかなりの強敵だ。魔法にも相当長けているようで、魔法を使っては勝ち目はなさそうだ。真っ向から剣(3)で勝負を挑む。少しダメージを受けたが、何とか倒すことができた。

黒い不定形の魔物は、縮んで青白い顔のゴブリンに変わったあと崩れて灰になってしまった。いつのまにかプルーグが傍に来ていて、「おいら、あんたの道連れになることを決めたぜ」と言ってきた。プルーグにしては珍しいことだ。これでまた、頼もしい仲間が増えた。(攻撃P:+1、武器P:渡した棍棒分+4)

少し吹雪いてきたようだ。あれだけ辺り一面咲いていたポピーの花もすっかり枯れてしまっている。私たちは花の城の城門を出た。(経験値:+2)


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