15:緋色甲冑の騎士

体力ポイント

ティルト1:19/19

ティルト2:18

ティルト3:17

戦力ポイント

2 (クライン分+1)

経験ポイント

2

金貨

3 金塊(6相当)

武器と武器ポイント

剣1(1) 剣(3) (クライン分+1)(プルーグ分+4)

カレードウルフ(3)

所持品

食料:1 小瓶(聖水) 精力剤 蚊まんじゅう ニンニク 黄色水晶 

小瓶(ブランデー:4) 氷の玉 緋色の絹布 はしばみの鞭  干したナツメ 耳栓

魔法

火炎発生 解呪 縮小化 巨大化 透明化 霧発生 召喚 狼変身

備考

攻撃ポイント プルーグ分+1

狼に変身する場合に限って魔法の使用に伴う体力Pの消耗を1として計算


ちょっと一息入れようと、目の前にあるドルイドの(ほこら)に入ってみることにする。祠の中には青磁の(かめ)と、うずら豆ほどの大きさの青い玉が積んであるのが見えた。青い玉を調べてみると、どうも卵のようだ。1つだけ持って行くことにした。何かの役に立つかもしれない。

祠を出て東へと進む。すると狭い空き地に出たところで、道は行き止まりになってしまった。そろそろ日が暮れそうだ。今夜はここで野宿をすることに決めて、準備を始める。

突然、人のものとも獣のものともつかない遠い悲鳴に目を覚ました。今はまだ、夜明け前。どうも焚き火のそばで、いつの間にか眠ってしまったようだ。悲鳴は南の空き地のほうから聞こえてくる。わたしは様子を見に行ってみることにした。

南にしばらく行くと、緋色の立派な甲冑に身を固めた大柄な騎士が助けを求めて、大声を出しているのが見えた。騎士は三つの小さな黒い影に取り囲まれている。騎士のほうは長剣を振り回しているが、黒い影のほうは何も武器を持っていないようだ。こんな弱そうな相手に対して、どうも騎士の様子がおかしいので、何を争っているのか聞いてみることにする。

緋色の騎士はわたしを見つけたようで、わたしに向かって「こいつらはグールーなんだ。頼むから加勢してくれ」と震え声で言ってきた。たしかに三つの影はグールーのようだ。これで騎士の様子がおかしいこともうなずける。それにしてもこの騎士の正体も気になる。もしかして、魔王の手下のゴブリンではないのだろうか。しかし、騎士の必死の様子を見て、助けることに決める。

わたしはグールーたちに、緋色の絹布を投げつけた。緋絹は大きく広がってグールーたちを包みこみ、くたくたにしてしまった。それを見ていた騎士は、わたしの顔をしげしげと見つめてから「あんたは、ネバーランドのティルトじゃないのか」と聞いてきた。ここは正直に「そうだ」と答える。

すると、「あんたは俺がゴブリンだということに気づいているのだろう」と騎士は言った。わたしがうなずくと、騎士はいろいろ話をし始めた。それによると、メレアガントはサクソン人の魔道師の口車に乗せられて、ユリを盗んだらしい。ゴブリンは助けてくれたお礼にと、奇妙な形をした真鍮(しんちゅう)の板をくれた。これは迷宮に入ったときに役に立つのだそうだ。そろそろ夜が明けそうだ。わたしはゴブリンと分かれて、野宿をしていた場所にに戻った。

今のところ山椒魚に言われていたユリを取り戻すために必要な三つの「ない」のうち、「迷宮とば口にある地底湖の主のヒドラの冷気で凍えない」がまだ見つかっていない。「それに迷宮の入り口のオイデ草に匂いをかぎつけられない」は一応見つかっているが、ヤガー婆さんには会っておきたい。

それらを見つけるために、ニフルハイム中をくまなく探索する必要がありそうだ。


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