8:4枚目の絵「ビドロ―牛の群れ」

  戦い:3/9 和解:2/7 魔除け:2/5 弦の色の歌:戦い
宝石 Jan. ガーネット Feb. 紫水晶 Mar. エメラルド Apr. May. Jun.
  Jul. ルビー Aug. 紅縞メノウ Sep. サファイヤ Oct. Nov. Dec.
持ち物 金貨:0 象牙の指輪 黄燐マッチ ガラス瓶(水) ガラスの剣 ペンダント

絵の中の歩道を抜けると、夕暮れの牧場に着いた。丘の向こうには木でできた小屋があり、その近くで牧童らしき男が働いているのが見える、日はどんどん傾いてきて、もうすぐ夜になりそうだ。この牧場のことや泊まる場所があるかどうかきを聞こうと、牧童に近づく。

すると牧童は、わたしを見て一目散に逃げ出した。わたしも必死に追いかけるが全然追いつくことができず、とうとう逃げられてしまった。仕方なく、小屋の方へと向かった。

小屋には鍵はかかっていなかった。中へと入ってみるが、そこには誰もいない。人が住んでいるという気配すら感じられない。ふとテーブルを見ると、そこには小さな箱がある。箱を開けてみると、「キエフの門」の印のついた赤い宝石、ルビーが出てきた。わたしはルビーをポケットに入れると、小屋を出た。(ルビー入手)

小屋をでたとたん、数人の男たちに取り囲まれ、あっという間に縛りあげられてしまった。琴も取り上げられた。いつしか周りには村の女や子供たちが集まってきた。男たちはわたしを泥棒と疑って、ポケットを探ってきた。ポケットからは、さっき小屋で見つけたルビーが出てきた。(ルビー消去)どうも困った立場に追い込まれたようだ。その時、自分の琴が少し離れた地面に置かれているが見えた。そちらに向かって「鳴れ!」と心の中で念じてみると、琴がぼうっと光りはじめた。さらに力をこめると、弦が振動して今にも鳴りそうになった。わたしは和解の旋律を念じた。(和解の旋律 -1)すると、琴は一度だけポロンと音をたてた。わたしは自分が決して怪しい者ではないこと、ルビーは単に拾っただけのものであることを懸命に説明した。すると村人は、わたしの言うことを信じてくれて、縄をほどいてくれた。琴も返してもらった。

わたしは村人にいろいろと聞こうとしたが、「今日は新月の夜だから『あいつ』が来る」と言って、とりあってくれない。そのまま村人たちはどんどん家にと入っていってしまう。あとには数人の子供たちが残っているばかりだ。今度は子供たちに聞こうとしたが、やはり言葉をにごして答えてくれない。やはり、何かを隠している。子供たちも大人に呼ばれて行ってしまった。残されたわたしはそばの地面で巨大な牛の足跡を見つけてしまった。その後も村の中を歩き回るが、詳しいことは分からない。そして新月の夜が来た。その時風が、私の耳に「もしも危ないことがあったなら、471人の部下を持つ雷神の助けを借りなさい」とささやいた。風の女王の声だ。わたしは牧場へと向かった。

牧場の真ん中には生の牛肉が山積みにされている。そこへ黒、白、赤の3頭の巨大な牛頭魔人(ミノタウロス)が現れた。このまま戦っても勝ち目は無い。さきほどの風の女王の言葉を思い出し、雷神の助けを呼んだ。すると一筋の青白い稲妻が怪物たちの真ん中に突き刺さり、黒と赤の牛が消えてしまった。あの2頭は単なる幻だったようだ。のこるは白い怪物だけだ。わたしは琴をかまえ、戦いの旋律を奏でた。(戦いの旋律 -1)すると琴が強烈な光を放ち、白いミノタウロスへと突き刺さった。そして、怪物は空から現れた巨大な手によって連れていかれた。

わたしがあまりの恐怖と疲労でその場に座り込んでいると、牧場の人たちが集まってきた。そして怪物が死んだと聞くと、みんながとても喜んだ。いままでこの怪物に散々苦しめられていたのだそうだ。年配の男が進み出て、お礼にとルビーをくれた。(ルビー入手)

その時わたしに声をかけてきた人がいた。それはあの洞窟の侏儒だった。


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